【植物バイオ産業の未来を拓く企業】

カラハリスイカ・シトルリンや抗酸化・光合成など植物バイオの植物ハイテック研究所(PHIT) カラハリスイカ・シトルリンや抗酸化・光合成など植物バイオの植物ハイテック研究所(PHIT)
植物ハイテック研究所(PHIT)の研究、葉緑体
植物ハイテック研究所(Phit)による葉緑体形質転換の研究開発
植物における有用物質の生産は、太陽エネルギーと大気CO2の工業利用、高い安全性、
低コスト生産、可食などの優位性から、注目されている事業の1つです。

植物に有用物質を生産させる技術の中で、葉緑体形質転換法は、
一般的な核形質転換法とは異なり、以下の利点を有しています。

利点1.目的の遺伝子産物を極めて多量にかつ安定に生産できる。
利点2.花粉を介した遺伝子拡散がほとんど起こらない。
利点3.多重遺伝子発現などのバクテリア様の遺伝子発現制御システムを利用できる。

近年の海外諸国において、葉緑体形質転換法を用いて、ワクチン抗原などの
医療用タンパク質を植物の葉緑体で大量生産する研究が盛んに行われています。

PhiTは、大学や企業と共同して、葉緑体形質転換法の研究開発に取り組んでおり、
現在は、酸化ストレスや炎症性疾患などの有効な治療薬として期待されている
ヒトチオレドキシンを食用レタスで大量生産する事業に取り組んでいます。
植物ハイテック研究所(Phit)による次世代エネルギー植物、ヤトロファの研究
バイオ燃料原料の大量生産による次世代エネルギーの確保と
荒廃地の緑化・有効利用を目的にヤトロファの研究を行っています。

熱帯植物ヤトロファ(Jatropha curcas)は、種子の油脂含量が30~50 %と高く、
油脂生産量は年間1.5~3 t/ha、種子は長期に渡り採取可能で、その種子油は化石燃料に代わり
バイオディーゼルなどのバイオ燃料として利用できます。

さらにヤトロファは、耐乾性に優れており、乾燥・荒廃地での生育が可能であるため、
食糧生産と競合しない大量生産型の次世代エネルギー植物として世界から注目されています。

PhiTは、葉緑体形質転換技術を駆使して、奈良先端科学技術大学院大学と琉球大学と共同して、
ヤトロファの油脂生産性を増大させるための分子育種研究・国家プロジェクトに取り組んでいます。
また海外機関であるインドネシアのボゴール農業大学とボツワナ農務省とも共同し現地実証試験等を行います。


【国家プロジェクト】
・バイオ燃料植物ヤトロファの油脂生産最適化技術の開発 ( 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構、NEDO)

【過去に参画した国家プロジェクト】
・高生産性エネルギー環境植物の分子育種 (独立行政法人 科学技術振興機構(JST)、国際共同研究の推進)
ヤトロファ ヤトロファの種子 大量生産可能なバイオディーゼル燃料
【関連特許】
・特許3656104号「植物において脂肪酸合成を促進させる方法」
・特開2009-207398「キク科植物葉緑体の形質転換用ベクター、ヒトチオレドキシン産生形質転換植物とその製造方法、
 並びにヒトチオレドキシン含有組成物」

【関連文献】
Lim S, Ashida H, Watanabe R, Inai K, Kim YS, Mukougawa K, Fukuda H, Tomizawa, KI, Ushiyama KI, Asao H, Tamoi M, Masutani H, Shigeoka S, Yodoi J, Yokota A (2011) Production of biologically active human thioredoxin 1 protein in lettuce chloroplasts.
Plant Mol Biol 76: 335-44.

Yabuta, Y., Tamoi, M., Yamamoto, K., Tomizawa, K., Yokota, A. and Shigeoka, S. (2008) Molecular designing of photosynthesis-elevated chloroplasts for mass accumulation of a foreign protein. Plant Cell Physiol. 49: 375-385

Kanamoto H, Yamashita A, Asao H, Okumura S, Takase H, Hattori M, Yokota A, Tomizawa K. (2006) Efficient and Stable Transformation of Lactuca sativa L. cv. Cisco (lettuce) Plastids. Transgenic Res 15: 205-217.